地方への転職によるメリットとデメリット

一般的に都会の医療機関は看護師の入れ替わりが激しいものの、地方の病院では一度就職した病院で働き続ける傾向にあり、看護師の入れ替わりは少ないです。そのため、経験豊富なベテラン看護師が多く、新しく入った看護師にとっては、病院事情を知り尽くした看護師がいることはメリットの1つでしょう。
また、規模の小さい地方の医療機関であればコミュニティも限られ、お互いの顔を覚えやすいのが特徴です。プライベートで顔見知りということもあるので、人間関係を築きやすい面もあります。さらに、地方では待機児童がそれほど問題になっておらず、小さい子どもを保育園に預けてフルタイムで働けるのもメリットでしょう。人間関係も密であり、困った時はお互い様という雰囲気の職場も多く、小さな子どもに何かあった場合などには融通がききやすいです。

一方、看護師が地方へ転職するデメリットには、給料が挙げられます。東京など給料が高い都市に比べると、年収で100万円以上の差がある地方も少なくありません。また、日本の最先端医療は東京に集まっているので、地方ではなかなか最先端医療に触れられないのもデメリットでしょう。そのため、地方ではスキルアップを目指しにくい場合もあります。
なお、それほど大きなデメリットではありませんが、地方へ転職する時に忘れてはいけないのが、都会にはない方言があることでしょう。プライベートはもちろん、仕事中にも方言が使われることが多く、それを理解して慣れ親しめるようになるまでには時間を要することが考えられます。