患者のコミュニケーションを取る
看護師にとって、患者とのコミュニケーションは最も重要な仕事の1つです。高齢化の進行により、高齢者とコミュニケーションを取る機会も増えています。人生経験が豊富な高齢者の中には、なかなか心を開いてくれない人も少なくありません。
しかし、根気強く丁寧に接することで、心を開いてもらえるケースもあるでしょう。相手に心を開いてもらうためにコミュニケーションを取るというよりは、どうすれば役に立てるかと考えることが、結果的に心を開いてもらうきっかけになることも多いです。
看護師にとって患者は大勢のうちの1人ですが、患者はごく限られた看護師とだけ接することになります。自分の発言の影響については、常に考えておかなければいけません。看護師になりたての頃は、患者とのコミュニケーションについて悩むこともあるでしょう。そのような場合は、先輩にアドバイスを求めることも有効ですが、最終的には自分がさまざまな患者とのかかわりを通じて学んでいく必要があります。
接し方に正解があるということではなく、それぞれのキャラクターを生かしてコミュニケーションを取っていくことが大切です。先輩の接し方を参考にすることはあっても、真似をする必要はありません。また、患者と接する時にはその人について、どのくらい知っているかが重要となります。深く知れば知るほど、どうコミュニケーションを取ればいいか見えてくる可能性が高くなるといえるでしょう。